Microsoft Wordの貼り付け機能でクリップボード内のデータを利用する

Microsoft Wordの貼り付け機能
Microsoft Wordの貼り付け機能とは?
Microsoft Wordの貼り付け機能とは、クリップボード内に保存されているデータを文書内に貼り付ける事が出来る機能になります。
この貼り付け機能を単体で使う事はなく、切り取り機能やコピー機能を使ってクリップボード内にデータを保存した後で利用します。
切り取り機能やコピー機能を何度か利用した場合には、1番最後にクリップボード内に保存されたデータを呼び出せる形になっています。
もし、最後に保存したものではないデータを利用したい場合には、クリップボードグループのダイアログボックスランチャーをクリックしてクリップボードウィンドウを呼び出す必要があります。(Microsoft Wordのクリップボードウィンドウでコピーの履歴を活用を参照)
また、クリップボード内に保存されているデータは、何回でも繰り返し貼り付ける事が出来ます。
ですから、文書内で何度も使うであろうキーワードを予めコピーしておいて適宜貼り付ける事で、作業を効率化出来ます。
また、この貼り付け機能の優れている点は、貼り付け元の文章に適用されている書式と呼ばれる装飾をそのまま引き継ぐ事が出来る点にあります。
ですので、文章を貼り付けた後で、いちいち書式を合わせる必要がありません。
また、Wordの文書へ貼り付ける事が出来るのは、Word内の文章だけではありません。
他のアプリケーション内の文章をコピーして、Word文書内に貼り付ける事も出来ます。
例えば、ブラウザで閲覧しているサイトの文書をコピーして、Wordの文書内に貼り付ける事も出来ます。
その際には、そのまま文字の装飾も引き継ぐ事が出来ます。
勿論、ウェブサイト上の画像もそのまま貼り付ける事が出来ます。
ただし、ウェブサイト上の文章や画像には著作権がありますので、コピーして貼り付けたデータの取り扱いには注意しましょう。
Microsoft Wordの貼り付け機能を実際に使ってみる
貼り付け作業に利用する為の表を作成する
それでは、実際にクリップボード内のデータを貼り付ける手順を追ってみましょう。
記事と同じ文章を使って練習を行いたい方へ向けて、例題を用意しています。
例題を利用したい方は、例題1のボタンをクリックして下さい。
続けて、Microsoft Wordのホームタブのクリップボードグループ内にある貼り付けボタンをクリックして下さい。
そうしたら、作業はExcel上の表をコピーして、Word文書内に貼り付けると言う形で行います。
ですので、今度はExcelの新規文書を作成して下さい。
そして、例題2のボタンをクリックして下さい。
続けて、Microsoft Excelのホームタブのクリップボードグループ内にある貼り付けボタンをクリックして下さい。
すると、Excel内にデータが挿入されます。
続いて、挿入されたデータに装飾をし、表にします。
ホームタブのフォントグループ内にある下罫線ボタン横の下向き三角をクリックして下さい。
すると、下罫線機能が一覧表示されます。
罫線項目の中にある格子をクリックして下さい。
すると、挿入したデータが表になりました。
続いて、ExcelのセルA1:D1を選択して下さい。
そして、ホームタブのフォントグループ内にある塗りつぶしの色ボタン横の下向き三角をクリックして下さい。
すると、様々な種類の塗りつぶしの色が一覧表示されます。
この中から、任意の塗りつぶしの色を選択して下さい。
続いて、A1の文字が隠れてしまっていますので、この部分も修正しておきましょう。
A列とB列との境界線をダブルクリックして下さい。
これで、表は完成しました。
作成した表A1:D5の範囲を選択して下さい。
続いて、ホームタブのクリップボードグループ内にあるコピーボタンをクリックして下さい。
すると、選択範囲内のデータがクリップボード内に保存されます。
そして、選択範囲の周りの枠がくるくる回る破線になります。
Excel上の表をWord文書内に貼り付ける
今度は、Word文書を表示して下さい。
そして、Microsoft Wordのホームタブのクリップボードグループ内にある貼り付けボタンをクリックして下さい。
すると、クリップボード内に保存されている表のデータが、Word文書内に貼り付けられます。
Microsoft Wordの貼り付け機能を応用する
Microsoft Wordの貼り付けのオプション
貼り付け先のスタイルを使用して、表をWord文書内に貼り付ける
ご紹介しているMicrosoft Wordの貼り付け機能ですが、実は、様々な形式でクリップボード内のデータをWord文書内に貼り付ける事が出来ます。
その時に利用する機能が、貼り付けのオプションです。
貼り付けのオプションで利用出来る貼り付けの形式は、その時にクリップボード内に保存されているデータの種類や、貼り付け先となる場所によって変動します。
そして、今回は表を貼り付ける際の貼り付けのオプションについてご紹介します。
まずは、キーボードのEnterキーを入力し、改行を行って下さい。
続いて、ホームタブのクリップボードグループ内にある貼り付けボタンの下向き三角をクリックして下さい。
すると、クリップボード内にある表に対して利用出来る貼り付けのオプションが一覧表示されます。
この貼り付けのオプションの中から、貼り付け先のスタイルを使用を選択して下さい。
すると、Excel内で設定した塗りつぶし機能が適用されておらず、Word文書と同じ遊明朝体が使われている表が、Word文書内に挿入されます。
Excelの表とリンクした状態でWord文書内に表を貼り付ける
今度は、Excelの表とリンクした状態でWord文書内に表を貼り付けてみましょう。
まずは、キーボードのEnterキーを入力し、改行を行って下さい。
続いて、ホームタブのクリップボードグループ内にある貼り付けボタンの下向き三角をクリックして下さい。
すると、クリップボード内にある表に対して利用出来る貼り付けのオプションが一覧表示されます。
この貼り付けのオプションの中から、リンク(元の書式を保持)を選択して下さい。
すると、Excelの表とリンクした状態の表がWord文書内に貼り付けられます。
こうやって貼り付けられた表は、直接データを編集する事が出来ません。
表内のデータを編集したい場合には、Excelの表を編集する必要があります。
もう一度Excelの表を表示させて下さい。
そして、D2のセル内の数字を100に書き換えて下さい。
そうしたら、再びWord文書を表示させて下さい。
すると、Excelの表とリンクした状態で貼り付けを行った表のデータだけが、新しい数字に書き換えられています。
このように、別のファイルと同期させる形で、常にデータを最新の状態で保っておかねばならない場合に、このリンクで貼り付ける形式が役立ちます。
図として、表をWord文書内に貼り付ける
今度は、表を図として貼り付けてみましょう。
ホームタブのクリップボードグループ内にある貼り付けボタンの下向き三角をクリックして下さい。
すると、クリップボード内にある表に対して利用出来る貼り付けのオプションが一覧表示されます。
この貼り付けのオプションの中から、図を選択して下さい。
すると、Word文書内に図として表が貼り付けられます。
こうやって図として貼り付けた表はExcelでの見た目が忠実に再現され、セルが広がったり形が崩れたりなどはしません。
その代わり、画像として貼り付けられますので、セル内のデータを編集する事は出来ません。
テキストのみ保持して、表をWord文書内に貼り付ける
最後に、表をテキストとして貼り付けてみましょう。
まずは、キーボードのEnterキーを入力し、改行を行って下さい。
続いて、ホームタブのクリップボードグループ内にある貼り付けボタンの下向き三角をクリックして下さい。
すると、クリップボード内にある表に対して利用出来る貼り付けのオプションが一覧表示されます。
この貼り付けのオプションの中から、テキストのみ保持を選択して下さい。
すると、Excelのセル内に書かれていたテキストデータがWord文書内に貼り付けられます。
そして、各データはタブと段落で区切られています。
貼り付けのオプションによって、これだけ様々な貼り付け方が利用出来ます。
しかも、コピーするデータの種類によっては、更に多くの貼り付けのオプションが存在します。
状況に合わせて使い分けて、効率的に作業を行いましょう。