WiMAXとWiMAX 2+とau 4G LTEの違いと適用される速度制限が知りたい!

目次
WiMAX 2+ってどんな通信回線?WiMAX回線やLTE回線とは違うの?
WiMAXサービスで利用出来る3種類の通信回線と通信モード


WiMAX端末の通信モードを変えると、何が変わるの?

WiMAXサービスって、一体どれだけの通信量を利用する事が出来るの?
WiMAXサービスに申し込むと、WiMAX回線とWiMAX 2+回線、au 4G LTE回線の3種類の通信回線を利用する事が出来ます。
そして、この3種類の通信回線を組み合わせる事で、WiMAX端末は3種類の通信モードを使い分ける構造になっています。
WiMAX端末で使い分ける事が出来る通信モードとは、以下の3種類になります。
- ノーリミットモード
- WiMAX回線のみを利用する通信モード。
- ハイスピードモード
- WiMAX 2+回線をメインで利用し、WiMAX 2+回線が受信出来ない場所でのみWiMAX回線を利用する通信モード。
- ハイスピードプラスエリアモード
- WiMAX 2+回線とau 4G LTE回線を同時に利用する通信モードで、WiMAX 2+回線が圏外表示されるエリアではau 4G LTE回線のみを利用する。
通信モード | WiMAX | WiMAX 2+ | au 4G LTE |
---|---|---|---|
ノーリミット | ○ | × | × |
ハイスピード | ○ | ||
ハイスピードプラスエリア | × | ○ |
このように、WiMAXサービスには3種類の通信回線があり、更に、3種類の通信モードもあります。
ですから、WiMAXサービスに対して複雑に感じる方もいます。
ですが、実際にWiMAX端末を操作してみると、この通信モードを使い分ける事が出来る仕組みは、非常に利便性が高い事に気付くかと思います。
説明を聞いて複雑そうに感じた方も、実際にWiMAX端末を使ってみると、すぐに慣れます。
- WiMAXサービスは、WiMAX回線、WiMAX 2+回線、au 4G LTE回線の3種類の通信回線を利用する事が出来る。
- WiMAX端末を操作する事で、ノーリミットモード、ハイスピードモード、ハイスピードプラスエリアモードの3種類の通信モードを使い分ける事が出来る。
WiMAXサービスで利用出来る各通信モードの違い
ご紹介しているように、WiMAX端末を操作する事で、3種類の通信モードを使い分ける事が出来ます。
そして、各通信モードにはそれぞれ違いがありますので、状況に応じて上手に使い分けを行いたいところです。
まずノーリミットモードについてですが、その名の通り限界なく好きなだけ通信を行う事の出来る通信モードになります。
つまり、モバイルインターネットサービスとしては非常に珍しい、速度制限のない通信モードになります。
ただし、ノーリミットモードの下り最大通信速度は13.3Mbpsしか出ません。
ですから、通信が混雑する時間帯では、動画の再生が途切れ途切れになる事もあります。
また、現在各WiMAX取扱店で取り扱われているWiMAX端末には、ノーリミットモードが搭載されていません。
従って、ノーリミットモードは古いWiMAX端末を所有している方のみが利用出来る通信モードと言う事になります。
続いてハイスピードモードについてですが、その名の通り通信速度が速い通信モードになります。
ちなみに、この記事を書いている現時点では、下り最大通信速度が440Mbpsも出ます。
また、ハイスピードモードは、UQ Flat ツープラス ギガ放題プランと言う料金プランに申し込む事で月間データ容量の上限がなくなります。
ですので、ハイスピードモードはメインの通信モードとして利用されています。
最後にハイスピードプラスエリアモードについてですが、その名の通りハイスピードモードよりも通信エリアの広い通信モードになります。
ハイスピードプラスエリアモードの通信エリアの広さの秘密は、人口カバー率99%のau 4G LTE回線を利用する部分にあります。
WiMAX回線、WiMAX 2+回線、au 4G LTE回線それぞれが対応する通信エリアに関しては、サービスエリアマップにて確認出来ます。
実際にそれぞれの対応する通信エリアを比較して頂くと、au 4G LTE回線の通信エリアの広さがお分かり頂けるかと思います。
ちなみに、ハイスピードプラスエリアモードはWiMAX 2+回線とau 4G LTE回線を同時に利用する通信モードになります。
ですから、ハイスピードプラスエリアモードの通信速度は3つの通信モード中最速になります。
この記事を書いている現時点で言うと、ハイスピードプラスエリアモードの下り最大通信速度は708Mbpsにも及びます。
これだけ速い通信速度が出るのであれば、実質上通信速度が遅過ぎると言う事にはなりにくいです。
そんな高パフォーマンスなスペックを持つハイスピードプラスエリアモードですが、実は、月間データ容量は7GBまでとなります。
そして、この容量を超えてしまうと、ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードに対して速度制限が適用されてしまいます。
ですから、ハイスピードプラスエリアモードでの通信のし過ぎには、くれぐれも注意が必要です。
ハイスピードプラスエリアモードは、ここぞと言う時に補助的に利用する通信モードだと言う認識が良いでしょう。
- ノーリミットモードには速度制限がないものの、現行のWiMAX端末には搭載されていない通信モード。
- ハイスピードモードは通信速度が速く、UQ Flat ツープラス ギガ放題プランに申し込んでいる方であれば月間データ容量の上限がなくなる。
- ハイスピードプラスエリアモードは通信エリアがとても広く、3つの通信モードの中で通信速度が最も速い。
- ハイスピードプラスエリアモードの月間データ容量の上限は7GBまでで、それを超えるとハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードに対して速度制限が適用される。
WiMAX回線の通信帯域はWiMAX 2+回線へ
ご紹介しているように、現在ラインナップ中のWiMAX端末はノーリミットモードを搭載していません。
これはなぜかと言うと、ノーリミットモードを利用時に使用するWiMAX回線が、行く行くは停波される流れに向かっているからです。
と言うのも、元々WiMAX回線で利用していた通信帯域を、徐々にWiMAX 2+回線へと移行している最中なのです。
そして、完全に移行が進みましたら、WiMAX回線の役目は終わると言われています。
この点に関しては、まだ公式的なアナウンスはありません。
ですが、実際WiMAX回線の下り最大通信速度は40Mbpsだったものが13.3Mbpsにまで引き下げられています。
ですから、WiMAX回線が停波されると言う噂も、あながち嘘ではないと思われます。
事実、WiMAX回線に対応しているWiMAX端末は、徐々に市場から姿を見せなくなって来ているのです。
- 現在、ノーリミットモードを搭載しているWiMAX端末は取り扱われていない。
- WiMAX回線は通信帯域をWiMAX 2+回線へ引き渡している最中なので、下り最大通信速度が40Mbpsから13.3Mbpsへと低速化してしまった。
- 公式的なアナウンスはまだだが、WiMAX回線は停波するのではないかと噂されている。
ハイスピードモードに適用される2種類の速度制限
ハイスピードモードに適用される月間のデータ利用量による速度制限
ご紹介しているように、現在メインで利用される通信モードはハイスピードモードになります。
このハイスピードモードへ設定時に利用されるWiMAX 2+回線ですが、適用される可能性のある速度制限についてしっかりと把握しておく方が良いです。
そんなハイスピードモードに対して適用される可能性があるのは、月間のデータ利用量による速度制限とネットワーク混雑回避のための速度制限の2種類の速度制限になります。
その中でも特に厳しいのが月間のデータ利用量による速度制限で、月初めからのハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの合計通信量が7GBを超えると、ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの月末までの通信速度が128Kbpsに制限されてしまいます。
たった128Kbpsの通信速度しか出なくなると言う事は、月末までWiMAXサービスが使い物にならなくなると言う事を意味します。
とは言え、UQ Flat ツープラス ギガ放題プランと言う料金プランに申し込んでおけば、ハイスピードモードでの月間のデータ利用量は計算から除外されます。
従って、WiMAXサービスを利用する上で本当に気を付けるべき速度制限は、ネットワーク混雑回避のための速度制限の方になります。
- ハイスピードモードに対して適用される速度制限には、月間のデータ利用量による速度制限とネットワーク混雑回避のための速度制限の2種類の速度制限がある。
- 月初めからのハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの合計通信量が7GBを超えると、月末までのハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの通信速度が128Kbpsに制限されてしまう。
- UQ Flat ツープラス ギガ放題プランと言う料金プランに申し込んでおけば、ハイスピードモードで利用した分の通信量は月間のデータ利用量に計算されない。
ハイスピードモードに適用されるネットワーク混雑回避のための速度制限
ネットワーク混雑回避のための速度制限の方は、3日間のハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの合計通信量が10GBを超過すると適用されてしまいます。
そこで気になって来るのが、10GB分の通信量で一体どれだけの事が出来るのかと言う点です。
そこで、10GB分の通信量をYouTube動画の視聴時間へと換算してみましょう。
YouTube動画の画質 | 視聴時間の目安 |
---|---|
超高画質動画 | 約7時間 |
高画質動画(HD) | 約13時間 |
標準画質動画(SD) | 約47時間 |
低画質動画 | 約83時間 |
あなたがYouTube動画を視聴する場合、基本的に利用するのは標準画質動画(SD)か高画質動画(HD)のどちらかになります。
つまり、3日間でこれだけの時間YouTube動画を視聴する事が出来ると言う事になります。
また、ネットワーク混雑回避のための速度制限が適用されたとしても、実は、18時から翌2時までの時間限定だったりします。
しかも、この時間帯であっても概ね1Mbps程度の通信速度は維持されますので、YouTube動画の標準画質レベル(SD)なら視聴が可能だったりします。
この条件なら、ある程度のユーザーはネットワーク混雑回避のための速度制限を気にせずWiMAXサービスを利用し続ける事が出来ます。
この条件では無理だと言うヘビーユーザーの方は、光回線などの速度制限のないインターネットサービスの導入をお勧めします。
- 3日間のハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの合計通信量が10GBを超えてしまうと、ネットワーク混雑回避のための速度制限が適用されてしまう。
- ネットワーク混雑回避のための速度制限が適用されると、18時から翌2時までの通信速度が概ね1Mbps程度に制限されてしまう。
WiMAXサービスへ申し込む際に注意したいポイント
これまで、WiMAXサービスで利用出来る各通信モードと、適用される速度制限についてご紹介して来ました。
これらの内容をしっかり把握しておけば、WiMAXサービスを快適に利用する事が出来ます。
そんなWiMAXサービスですが、実は25ヵ所以上の取扱店が存在します。
そして、各WiMAX取扱店ごとに月額料金やキャンペーン特典の内容が異なります。
つまり、全く同じWiMAXサービスを利用しているのに、取扱店ごとに金銭的メリットが異なると言う事を意味します。
ですから、よりお得感のあるWiMAX取扱店からWiMAXサービスの申し込み手続きを行いたいものです。
このお得感の部分を推奨するWiMAXサービスの比較サイトは多いですが、実は、これだけでは不十分です。
WiMAX取扱店を選ぶ上で、もう1つ注意しなければならない点があります。
この部分に関しては、別記事にて詳しくご紹介しています。
ですので、WiMAXサービスの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
- WiMAXサービスの取扱店は、全部で25ヵ所以上存在する。
- 各WiMAX取扱店ごとに、月額料金やキャンペーン特典の内容が異なる。
- WiMAX取扱店を選ぶ際に、お得感だけを考えていたのでは不十分。
各通信回線で、一体何が違うの?